新人

木花咲耶姫は桜の花が咲き誇るように美しい女神と言われていますよね。
桜の花がターコイズブルーに映えてとても美しい着物ですね。

新人

現在の着物の色や柄はどのように決めたんですか？

先輩A

着物屋さんからカタログを頂いて、囃子連のみんなでたくさんの色や柄の中から選びました。
他に紫色の着物も候補にあがりましたが、洗った際に色あせてしまう可能性もあるため、長く着られるようにこの色を選んだんです。
着物に入れる文字や位置もこだわりました。

新人

他にもこだわった所はありますか？

先輩B

う～ん…。それなら帯と手拭頭巾かな。
元々前の着物に合わせて作った帯があったんだけど、着物に合わせて新しく帯と手拭頭巾も仕立て直したんだ。
ターコイズブルーの着物に合う色を選ぶのに苦労したよ。黄色といってもたくさんの色があるからね。（笑）

新人

着物で印象に残っているものありますか？

先輩A

夏に着るために浴衣地の夏着物を作ったことが印象に残っています。
着物屋さんに行ってたくさんの柄や文字を組み合わせて反物を織ってもらいました。
人と人を結ぶ良縁を意味していて人間関係を豊かにするという文様『吉原つなぎ』や「永遠」や「発展」などの意味を持ち縁起が良い柄とされる『源氏車』をあしらいました。

新人

実際お祭りで着たりしたのですか？

先輩B

夏に行われる百万灯夏まつりで何回か着たかな。
東武東上線川越駅と西武新宿線本川越駅を結ぶクレアモールの中間付近（現在の紀伊国屋書店やソフマップなどが入るビル）に長崎屋があって、その前で居囃子をしていたんだ。

先輩B

ちょっだけ…お風呂上りに着る浴衣みたいだけどね。（笑）

先輩A

笑

新人

そうだったんですね！暑い夏には涼しげでとても良いですね。

先輩B

余った生地を使って女性陣が鯉口や夏半纏をつくってくれたりしたよね。

新人

女性陣大活躍ですね！

先輩B

着物を見るだけで本当にいろいろな光景を思い出すなぁ。
これからも大切に受け継いでいかなければならないね。

新人

着物の歴史とともに岸町囃子連の歴史もひも解くことができました。
ありがとうございました！！

【其の弐】着物のお話