【第2回】川越日枝神社

第2回となる今回の川越探訪は、川越市小仙波町に鎮座する日枝神社をご紹介させて頂きます。


喜多院の参道・山門を右手に見て大きく道を左にカーブすると程なく、日枝神社の石造りの鳥居が見えてきます。

鳥居の左手には手水舎があり、綺麗な水を湛えていました。

鳥居をくぐると正面に朱塗りの本殿があります。本殿は国指定重要文化財に定めれており、明確な建築年代が分かっていませんが、近世初頭の建築技法と室町時代末期の様式をとどめた貴重な建築遺構とされています。

賽銭箱の横には御朱印が置かれており、賽銭箱へ300円を納めることで御朱印を頂くことが出来ます。

喜多院は多くの方が訪れる場となっていますが、そのすぐ近くに鎮守として創建された日枝神社があるのを知っている方は多くはないかもしれません。本殿の規模は小さく簡素な造りで派手さはありませんが、周りは木に覆われ、静かでとても落ち着いた空間になっています。また本殿の右横には小さな祠と石柱で周りを囲まれた一画があり、今は埋められてしまっていますが、喜多院の七不思議の1つである「底なしの穴」があったという話も伝えられています。気になる方は是非足を延ばしてみて下さい。

喜多院の七不思議について



川越日枝神社の歴史

喜多院山門の目の前にある、日枝神社は、天長七年、最澄の弟子円仁(慈覚大師)が、無量寿寺(現中院・喜多院等)を創建した際に、総本山延暦寺の比叡山坂本の日吉山王社を鎮守として勧請し、創建されたと伝えられています。日枝神社と言えば、東京赤坂にある日枝神社を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、文明十年太田道灌公が江戸城築城の際に、この川越日枝神社から分祀したものであると言われています。


川越日枝神社の祭神

大山咋神(おおやまくいのかみ)

大己貴命(おおなむちのみこと)


川越日枝神社の場所

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